延々とギアに避けられ続ける運命の、かーたーがお送りします。
切り札も使わなければ屋敷と同じってね^^
…さて、今回は、ただでさえオーヴァーパウアー気味なギアさんが、植民地場にて異様なつよさを見せることについて、書きたいと思います。
…かーたーは、今まで植民地場では圧縮がかなりつよいと思ってました。実際、かなりつよいです。
引ききり構築場では、属州場であっても、より確実に、より少ないパーツ枚数で、より多く同じパーツを使用することで、効率的な拡大再生産を可能とすることから、圧縮が絡んだ手順が非常に強力となることが、比較的多いと思われます。
しかしステロ場では、属州場だと初期屋敷の3点(属州半分)を失うことが大きいのもあるのか、鍛冶屋ステロのような初めからデッキを成長させる一辺倒のステロに、ギリギリ追いつけないことも多い印象です。
これが植民地場となると、単なるドローステロと圧縮のあるステロとの立場が逆転します。
属州場で中堅くらいのつよさである礼拝堂、執事等のステロは、植民場ではわりと安定した速度の出る戦略になります。
反面、鍛冶屋ステロ等は、出る金量に極端に依存し、かなり遅くなってしまうことも多い、不安定な戦略となってしまいます。
…ステロにおいては、コンボよりも拡大再生産の段階がハッキリとしていてかつコンパクトになっています。
(ステロカードを絡めつつの)銀貨→金貨(→白金貨)というステップアップをいかに効率的に行うか、ということができます。
ドローカードを取ると言うことは、初めから生産力の最大値を狙い、早い段階での金貨到達を狙うということですね。
圧縮カードを取ると言うことは、これとは違い、邪魔なカードの除去により、一旦得た金貨のサイクルを早めることで、効率的にデッキを成長させるということです。
このことは、植民地場で白金貨が新たに加わったとしても、白金貨を効率的に獲得、使用したいという点は変わりません。ですが、ちょっと見方を変えてみると、植民地場での圧縮戦略がなぜ強力なのか、理解することができます。
どういうことかと言いますと、ドローステロでは、銀貨→金貨→白金貨の拡大再生産は変わらないのですが、圧縮ステロでは、回転を得るためにデッキを傷つけて一旦生産力を下げた状態、から、回復するための拡大再生産の段階が、1段階増えているということができます。
回転によって銀貨→金貨が縮まるよりも、銀貨→金貨→白金貨が縮まった方が、より長い間その効率のよい状態を利用できますから、圧縮のメリットをより多く享受できるということですね。
加えて、白金貨は単体の生産力が4金ではなくて5金になっていますので、勝利点受け入れによりデッキが汚染されたとしても、比較的高金量に到達し易く、同様に倉庫等のルーターによって手札が減った状態でも金量を維持しやすいです。
このことも、比較的少ない枚数の手札で金量を出し、デッキが成長し易く弱りやすい、圧縮戦略とかみ合った性質となっています。
…このように、植民地場におけるステロでは基本的に圧縮が取れるものがつよい、というのがセオリー、だと思っていました。
…というか、基本はそれでいいと思います。
…ところで、ここに「道具」というカードがあります。
+2カード。手札から任意の2枚までのカードを裏向きに脇に置いてよい。1枚以上避けておいたなら、持続し、次ターンのはじめにそれらのカードを手札に加える。他の持続等ターン最初に同時に発生するイベント同様、順番は任意に選んで解決可能。
といったような効果で、単純には堀に任意の停泊所効果を2回までつけていいみたいな、中庭のような調整力を持ったドローカードなんですが…
このカード、属州場のステロで強力なのはそうなのですが、実は無圧縮の植民地場におけるステロでも、かなりつよいです。
仮面くらいはつよいです。(いや、仮面より安定してるしつよい気もします)
何がつよいって、偏りを作って白金貨にアクセスしやすいんですね。
しかも、非常に高い調整力で無駄な金量をほぼ発生させず、かつ偏りを作れます。
01T 道具
02T 銀貨
03T 道具
04T 金貨(デッキ総金量3+6)
05T 道具
06T 白金貨(デッキ総金量3+9)
…うまくいけばこのように最低限の労力で白金貨にアクセスすることができてしまいます。
ここまでうまくいかなくても、余程悲惨な沈みを起こさない限り、類似の動きで白金貨3枚程度から、植民地4枚が14-16ターンで達成できてしまいます。
ターン結合、偏りを生み出す効果、加えて、調整力、これらが組み合わさることで、額面上の2ドローという数字を遥かに超えたつよさを、このカードにもたらしているんですね。
あと、このカードは2枚も避けることができるために、道具で道具を引いてしまったとしても避けてしまえばよく、その場合でも1枚スペースが空いているため、金量調性もできてしまいます。
最悪でも2枚の道具を仕舞えば金量調性はできないもののすべての道具を使うことができますし、そもそも持続で1枚は残っていますから、そのような状態にはなかなかなりませんよね。(船着場のようにデッキが回転することで場に残る1枚、そのターン使う1枚、引いたとしたら避ける1枚。)
更に言うなら、ドローというのはそもそもデッキを若干圧縮しているようなものです。
ドローステロは、ドローのないステロやお金プレイに比べると、回転でデッキが速く回りますから、その分無駄カードがスキップされている、圧縮されているような見方をすることもできます。
事故らない3枚の道具によってデッキは約1ターン分の圧縮が入っているようなものですね。
ガンガンデッキを回して白金貨を使っていきましょう。
…ついでに付け加えると、デッキが回転するときに道具に避けていた2枚はデッキに含まれません。これが屋敷2枚だったりすると、その周回はデッキに屋敷が2枚無い状態を作れますね。
…植民地場でも道具ステロが強力な理由を列挙してみましたが、このカード本当にコスト対効果設定大丈夫なんだろうか、テストプレイが十分だったんだろうか…というのが、多少、気になるところですね…^^…
ところで、圧縮と組み合わせなくても十分強力な道具ステロでしたが、試みに序盤最強の圧縮である礼拝堂と組み合わせてみますと、笑えるようなシナジーを引き起こします。
最善の周りをすれば、12ターンで植民地4枚取れます。
以下に、特に意味もなく植民地12枚まで取ったログのサンプルを示します。
01T 礼拝堂購入
02T 道具購入
03T 屋銅3破棄 購入パス
04T 道具プレイ 銀貨購入
05T 屋2銅2破棄 銀貨購入
06T 道具プレイ 金貨購入
07T 銅2破棄 金貨購入
08T 道具プレイ 白金貨購入
09T 銀2破棄 植民地購入 1
10T 植民地購入 2
11T 道具プレイ 植民地購入 3
12T 植民地購入 4
13T 道具購入
14T 道具プレイ 道具購入
15T 道具プレイ 植民地購入 5
16T 道具プレイ 植民地購入 6
17T 道具プレイ 購入パス
18T 道具プレイ 植民地購入 7
19T 道具プレイ 購入パス
20T 道具プレイ 植民地購入 8
21T 道具プレイ 購入パス
22T 道具プレイ 植民地購入 9
23T 道具プレイ 購入パス
24T 道具プレイ 植民地購入 10
25T 道具プレイ 購入パス
26T 道具プレイ 植民地購入 11
27T 道具プレイ 購入パス
28T 道具プレイ 植民地購入 12
…道具の調整力、どうかしてますね。
何が面白いって、このデッキには金貨2枚と白金貨1枚しか財宝がありません。(本当にそれが一番効率がいいかは謎ですが、白金貨1枚金貨2枚から追加の白金貨を買うパターンは、金貨の購入を挟まない限り存在しないので、財宝が揃わず道具購入以外はパスを選択しています)
もちろん、これは多少運の良い引きをしていますので、実際には植民地が10枚を超えたあたりから財宝3枚が出会わないこともありますので、30Tくらいになってしまうこともあるかと思います。(比較的どうでもいい情報)
…ちなみに、どうでもいいですが単に財宝と植民地だけを淡々と買っていると、植民地12枚までは45ターンくらいかかります。大使館だと最速で35ターンくらいまでは短縮できました^^
他に、パン屋場での初手道具-交易場から、追加の道具を早めに入れず、圧縮をかけつつやっていくと、わりと速かったです。
執事は、もっともうまく回る場合は入れた方が速かったですが、その場合以外は道具を多く入れると執事を送り続けるか道具を使わないかの選択を迫られるなど、そこまでかみ合わないようです。礼拝堂のようにイッキに圧縮できるのでなければ、圧縮しなくても大丈夫そうということですね…
今回は、道具が狂ってたので思わず取り上げてしまいました。
それだけの記事でした。
…まぁ岐路の時も思ったんですが、色々な組み合わせを使ってたのしいカードではありますね。
対人戦だとものすごい作業になりそうで想像したくないですね…^^…