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焚火に見る、圧縮の真のコスト

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焚火に見る、圧縮の真のコスト


こんな寒い日には、かーたーでも燃やして暖を取ろう!

地球温暖化にやさしいかーたー、時代のニーズをはき違えていますね^^



…はてさて、今回は、圧縮というものが真に要求しているコストについて、考えてみようかと思います。

…と言いますのも、かーたーが一番最初に「焚火」というイヴェントを見た際に、「ん?これってコスト高いんじゃないのか…???」と疑問を抱いたことに端を発します。
圧縮する度に3金を支払う上、購入の機会を失う…一見、中途半端で高い設定な気がしました。
しかし、実際に使用してみると、結構実用的に機能する場面も多いという印象です。
一部では強力なシナジーが発生する組み合わせもあります。
何を勘違いしていたのか考え直したかーたー、圧縮という行動の「真のコスト」について考えたことがなかったのではないか、と思い至ったのでした。

この記事では、かーたーが改めて考えた圧縮のコストについてまとめたうえで、そこから追加的に論じることができる圧縮のコスト論や、圧縮カードの持つコスト・パフォーマンスにまで触れられればと思います。
また、今回の記事において主役となる、焚火についての個別論やシナジーについても追記的に述べることができればと思います!
(余裕があれば似た効果を持つ別種のイベントについてもちょっと書いておきたいですね(探検とか))



…さて、焚火というカードですが、圧縮として運用する上では致命的な弱点があります。
屋敷(或いはもちろん呪い等)が破棄できない点ですね。
基本的には初期デッキの内、銅貨を破棄することを目的として利用されます。(稀に、利用価値の無くなった屋敷破棄系のカードなどをデッキから追い出すこともある)

今回他のカードと比較する上で、この屋敷が破棄できない、という点で、実用面では致命的に劣る可能性があります。
しかし、簡単のため、今回は基本的には屋敷を破棄できないことは考慮しない、または他の手段によって屋敷を破棄または利用できるため、考慮しなくても大丈夫である、として進めたいと思います。

予めご了承ください。



…さてさて、かーたーはここで執事というカードについて思いを馳せました。

この執事ですが、序盤のデッキ圧縮において、焚火と似た動き(実際には手札消費枚数が異なるのだが…)をしていることに、気が付きました。

執事の圧縮では、執事自身は(手札を消費するが)直接の生産力を持たず、他に銅貨や屋敷等のカード2枚を廃棄し、他のカード2枚だけではたいていの場合購入パスとなります。

一方で焚火を購入する場合、3-4金の銅貨をプレイし、そのうちの2枚を廃棄し、購入権は焚火で使っているものの、そうでない場合も残りの1金程度では購入はままならないでしょう。

執事で優先的に破棄したいのはもちろん屋敷でしょうが、ここでは簡単のため銅貨2枚であったと考えてみます。
すると、その銅貨2枚である「2金」は購入に回せなかったことになります。

結局、この「2金」は、銅貨2枚圧縮に対して支払われた潜在的なコストである、と見ることもできるのではないでしょうか。
(何をそんな当たり前なことを今更…と思われた方にはごめんなさい。。)



ただ、圧縮のコストとして払われたものは、「2金」だけではありませんね。

執事の場合、執事をプレイすることに対してアクション権一つが追加で支払われており、これを圧縮にかかるコストに含んで考えてもよいでしょう。

焚火の場合、焚火を購入することに対して購入権一つ(と1金)が追加で支払われていることになります。



まとめてみると、そのターンの2枚の銅貨破棄、ということに対しては、2金が支払われており、また、執事と焚火とでは、追加コストとしてのアクション権と購入権を入れ替えた形になっている、と見ることができるのではないでしょうか。

ここまで考えると、焚火の3金というコスト、また、破棄の度に購入権を費やさなくてはならない、という設定は、かーたーが最初に抱いたイメージのような、効果に対して高いものでは必ずしもなかったのではないか、と思えてきます。
勘違いしやすかった点として、焚火では破棄するカード(銅貨)は手札ではなくプレイされているため、実質的には割り引いて考えなくてはなりませんでした。

また、序盤の構築において、執事の圧縮では購入権を使用しないため、安価なイベントがある等の場合により生かしやすく、焚火の圧縮ではアクション権を使用しないため、獲得系や屋敷破棄系のアクションを使用したターンに購入することでより生かしやすいイベントとなる、ということも言えますね。



抜かしてはならない違いとして、焚火はイベントなので、そのカード自体を購入しておく、という準備にかかるコストが存在しないことがあります。
すなわち、必要ならば1-2ターン目から圧縮を行うことができるということになります。

また、カードではないので、手札に来た、来ないに関わらず、金量さえ出ていれば毎ターンのように利用することができます。
沈むこともなければ、3-4ターン両方で圧縮することも可能ですね。

…非常に早い速度で圧縮を進めることができてしまいますね…



実際に焚火を利用する場合、3ターン分の購入と(無駄になる端の金量を考えないとして)3金と引き換えに、銅貨6枚を破棄するような形になるでしょうか。

執事圧縮で購入パスする(場合が多い)こと、(後に生産力のあるカードとして利用できるので単純には比較できないが)執事自体を購入していることを考えると、実は焚火ってかなりリーズナブルな破棄手段ではないでしょうか。



焚火について長く書いてしまいましたが、圧縮にかかる真のコストといいますか、潜在的なコストとして、銅貨破棄なら1金(プラスアルファ)がかかっているよ、という、言われてみれば当たり前なことを、改めて考えてみるキッカケとなったのでした。

以前にも、執事(圧縮)は手札3枚制約系のカード、というように考えてはいましたので、ほぼ同じようなことを言っているのではありますが…




焚火からは少し離れてしまいますが、もう少しだけ圧縮について。

圧縮するそのターンにはほぼ全くコストがかかっていないと言っていいカードがあります。

香辛料商人さんです。

1アクション2ドローの方で考えて、アクション権も手札も消費していない、と言えるのですが、仮にアクションについて使うアテが無い場合、自分自身で1金に変換してしまうこともできる、という隙のなさですね。
(まぁ、回転のつよさを考えるとアクション権が無駄になろうともドローを選ぶことが多いでしょう。ドローでも序盤は多少劣る可能性があるものの、金量が出ますし)

しかも、たったの4金!執事より1金高いだけなのに…

ただし、そんな便利でおつよい香辛料商人せんぱいですが、やはり弱点というか、手の届かない点はありますね。

屋敷が破棄できないですし、銅貨1枚ずつしか破棄できない…まぁ、2枚入れても大丈夫な場合もありますし、1枚ずつしか破棄できないことで、逆に終盤まで手札で腐らず回し続けられる、と言える場合もありますよね!

…ちなみに、弟子で屋敷を廃棄した場合もほぼ全く同じ結果が得られますね^^



他にも破棄した銅貨等を他の生産力に変換するカードが様々あります。(金貸しとか、屑屋とか)

一見、執事より圧縮に対するコスト・パフォーマンスに優れているように思えますが…

結局のところ、これらは軽圧縮カードである、ということです。



何が言いたいか、ということですが…

もちろん、圧縮に全振りしている強圧縮カードの方が、1枚当たりでみたパフォーマンスに劣るのはそれはそうだろう、ということではあります。

それだけではなく、強圧縮におけるコストを平均して求めてしまうのではなく、1枚は軽圧縮と同等であり、もう1枚追加で圧縮するためのコストを考えるべきなのかもしれない、ということを考えていました。

香辛料商人の場合はドローがあるので執事や焚火に変換しづらいかもしれないので、金貸しで考えてみましょう。(ちょっとコスト違いますが)

金貸しにおいては、金貸しの即時的な効果としての2金は銀貨と同等と考えてしまうと、圧縮にかかるコストはアクション権1つと購入時の追加の1金程度と言えるでしょう。

そう考えると、銅貨1枚破棄するのに1金かかる、として考えていたものが、実は銅貨1枚目には1金もかからないのだが、2枚目には2金かかっている、と言いなおすことができるかもしれません。

購入時の追加の金量は難しいですが、執事において即時には銀貨を購入する機会を失っているということもできるならば、2枚目の破棄には2金と更に購入時の追加の2金、と見ることもできるでしょうか。
これは執事を使うたびに軽減されているコストのため、単純に考えることができないのが難しいところですね…(しかも執事の場合は最終的に銀貨相当の生産力を持つカードになる)


(追記)
上では簡単のため、1枚破棄イコール軽圧縮として表記していますが、実際にはアクション権の付いている1枚破棄カードは、複数使用が比較的容易であり、強圧縮のような動きも可能となってきます。
この場合、2枚目の破棄にかかるコストとしては、2金と購入時の追加の2金ではなく、事前の購入機会と銀貨に対する余剰の購入コストが要求されており、これらは同等のものとして置き換えて考えられるのかもしれないですね。
どちらにしても、購入時にかかるコストをどう割り振って考えるかがハッキリできないと、すごく曖昧な定義を脱することができないかんじがしますね…



この考え方を延長するためには、3枚、4枚破棄するカードについても考えなくてはなりませんが、実はそういうカードはかなり特殊ですよね。


礼拝堂の場合、基本的にはターンのすべて(購入権を含む)を失う代わりに4枚破棄する、という想定と考えると、かなりコスト・パフォーマンスに優れている理由を説明できるのでしょうか。

追加コストとしては4金と、まさに1枚あたり1金となり、追加の破棄コストが2金であると考えたならば、これは3枚相当のコストしか払っていない計算になるでしょう。

このため、市場を打った後に4破棄して救貧院が買えた場合や、施しがある場合など、購入権が生かせるパターンだと異常な生産力を発揮することになります。

(言うまでもないかもしれないですが)2金というコスト設定は、まさに強力すぎるために、全員が初手の選択肢に挙げられるよう、敢えてコストを破壊的に下げているということなのでしょう。
礼拝堂が存在するサプライでは、そうでないサプライと比べて異なる試合運びとなることが多く、影響力の強いカードであると言えます。


伯爵や鍛造の場合更に複雑ですね。

これらはハンドの増えない条件では3枚破棄相当として考えられるでしょうが、その場合はまさに1枚追加当たり2金となっているとは思います。
ただ、鍛造で1枚や2枚破棄する場合はズレが生じてきますが…

それだけではなく、コストが高いということは、単純に購入時の追加コストが増加するというよりは、使用機会が減る(1回使用するあたりの購入コストの割合が増える)ということを意味しているでしょう。

…このように考えると、圧縮としては、ハンドが増えないとかなり効率の悪いカードとなります。
その分、ハンドが増加する場合の爆発力は高く、少ない機会での大量の破棄が狙えることになりますね。



…まとまっていない感が否めませんが、まとめてみると…
圧縮にかかるコストについては2通りの考え方をすることができて、屋敷銅貨等の区別をつけないとすると

①1枚当たり1金プラスアルファ(購入権やアクション権の半分等)

②軽圧縮相当の1枚にはアクション権等のみ、強圧縮のため1枚追加するにはさらに2金

というように考えることができる、ということでした。


(追記)
雑な議論になってしまっている点として、手札1枚あたりを簡単のため銅貨に変換して考えることが妥当であるとするならば、そもそも焚火はイベントであるために手札消費が執事よりも1枚少ない、ということになってしまいます。
これを補完するために、1金が余分にコストとしてかけられていると考えるならば、焚火は予め購入しておかなくてもよい分まるまるお得となり、実にリーズナブルですね。
そのぶん、屋敷が破棄できないからいいってことなのか…



話は前後しますが、焚火について少しだけ。

焚火は非常に強力な銅貨破棄手段であると分かりましたが、屋敷が破棄できないというのが苦しいところです。
また、アクション権を消費しないため、ターミナルアクションで生産力の高いカードとの相性がよいです。ただし、購入権の増えない鍛冶屋のようなドローカードですと、使用ターンにはあまり買ううまみのないイベントになってしまいます。

そこで、よろずやのような銀貨獲得、屋敷破棄できるカードと組み合わせてみると…

これは恐ろしいシナジーを発揮します。
よろず-焚火から焚火-焚火、あとは金貨買って属州を買うだけです。
つよすぎて、残った銅貨と金貨がちゃんと揃ってくれるかどうかがかなり速度に影響してしまいます。

また、初手焚火は2順目の底(ただし4T)が4枚にもなるため、その点でもブレのつよい作戦と言えるかもしれません。この場合は銀貨の枚数が1枚減るだけなので、この作戦における支配的な要素となってしまう、最後の1枚の銅貨にはあまり関係のない話かもしれませんが…


シナジーという話ではないですが、初手に買わないパターンとして、肉屋ステロの焚火が挙げられます。

肉屋ステロにおいては、平均してつよいデッキを作ることが求められるため、敢えて銅貨全排除する必要はないと思います。
しかし、焚火購入を検討する価値のあるターンが存在していると考えています。

2順目(3-4T)のうち、肉屋を購入できなかった3-4金のターンです。

初手銀銀である通常の肉屋ステロにおいては、お金プレイと同じ廻りとなるため、3順目の底は4枚、肉屋が沈む確率は3分の1にもなります。
ここで、銀貨の替りに焚火を買うと、3順目の底は1枚となり、肉屋が沈む確率は9分の1まで減少します。

肉屋の屋敷破棄率も増加するため、安定を取るならば焚火購入となります。

ただ、平均して銀貨と焚火、どちらがつよいのかは確証を得られていません。

イメージ的には焚火の方が強そうですけども…

肉屋2枚購入できるならば、焚火ではなく肉屋だと思います…^^…

脱線してしまいますが、これが焚火ではなく(4Tの)探検の場合だと、ほぼ同じ回りを想定できますが、破棄でなくドローとなってしまうので、焚火より弱いと言えるでしょう。(2枚目の肉屋が購入できる確率が上がり、肉屋の屋破棄率は2順目の底次第では上げる可能性もある)

この場合だと、銀貨なのか、探検なのか…難しいところです。


(追記)
初手肉-パスの場合は、肉屋の回転速度をかなりあげることができるため、焚火圧縮アリかもです。
…相当早い?



キリが無くなるかもしれないので、この記事は一端こんなところでやめておきましょう。

とりとめのない長い記事になってしまった感がありますが…まぁかーたーだから仕方ないね…^^…

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"何かドミに対する自分の中にある方法論的わだかまりを形にしたさ、についてEさんに話したら日々の一人回しをブログにすればいいんでない?って仰られていたのだが、実際ツイッターに垂れ流すより有益かもしれない。"

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