そのかーたー、ほんとうにひつようですか?
かーたーの存在意義を見出すため、今日も語尾をかーたーに変換し続ける作業に勤しむかーたーです。
○○できなかった→○○できなかーたー のように利用します。
よろしければぜひ…^^…
(?)
…さて、今回は、普段できることならばデッキから吹き飛ばされていなくなる存在である屋敷、銅貨について、その利用価値を高めてくれるカードに着目したいと思います。
このジャンルの代表的なカードである、男爵に基づいて考えてみましょう。
男爵は、購入権を一つ追加してくれる以外に、手札から屋敷を捨て札にすることで、4コインもの仮想コインを生み出してくれます。(ただし屋敷がないと追加の屋敷を獲得し仮想コインなしとなります。)
購入権を生み出してくれるカードであるため、単純にそれだけの目的で購入されることもあり、その場合は生み出してくれる金量は副次的な効果として扱われることもあります。
しかし、男爵の生み出してくれる仮想コイン、4コインは破格の値です。
はじめて陰謀セットを確認した際「うわ、このカードつよすぎ?」って思ったことある方、いらっしゃるんじゃないでしょうか。
かーたーは思いました…^^…なつかしい。
初手購入できるカードで比較すると、なんと銀貨の2倍です。
鍛冶屋銀貨と買って鍛冶屋で銅銅銀と引いてきて、はじめてイーブンと考えることもできるでしょう。
…というか、金貨超えちゃってますよね。
なんで、こんな横暴がゆるされるのでしょうか。
それは、男爵が屋敷と揃って初めて金量を生み出すという制約があるからなんですね。
別の言い方をすれば、2枚1組で4金出していることになります。
つまり、1枚当たり、2金。
銀貨ですね…^^…
あんしんしてください。男爵はゆるされました。
しかし、それならば男爵ではなくて銀貨を買っていればよいということになるのでしょうか。
実際にそのような場もあります。他の5金カード少数によるステロをプレイしたい場合など、男爵はそれを購入する一助にはなってくれるかもしれませんが、購入より後ただの屋敷亜種として邪魔になりつづける可能性が高いだけのサプライ、などですね。
逆に、男爵と屋敷を揃えられる確率が高く、デッキの2周目以降高い確率で金貨以上の金量生産装置として働き続けてくれるサプライ等では、十分に購入を検討する余地があるでしょう。
引き切り構築場、狩猟団場などがこれに該当する場合がありますね。
別の言い方をしましょう。
男爵は、屋敷と揃うことで銀貨2枚相当の働きをしてくれますから、金量を得るために銀貨を購入する手順が一手順少なくなっている、ということができます。
本来であるならばただのお邪魔カードとしてデッキ成長に何ら寄与しない屋敷というカードを、銀貨にしてくれているわけですね。
この「屋敷を銀貨相当にする」という効果が、男爵の真価であると考えられます。
かーたーはこのような種類のカードのことを勝手に「初期資源有効利用型」などと考えています。
或いはお邪魔カードとして、可能ならば圧縮によってデッキ外に追いやられることもある屋敷を、その圧縮とは違った考え方で有効利用することによって、デッキの成長をスピードアップすることができるカードなんですね。
更に、男爵によって銀貨と化した屋敷は、銀貨2枚同士で被ることが約束されているため、偏りによる金量ブーストが起こります。
これが男爵に書かれている「4金」の正体なんですね。
このため、5金を2回出し得るサプライで初手購入することなどもあり得るでしょうが(後々の購入権のために必要なので初手から取るなど)、6-7金(特に6金)に有用なカードがあってこそのカードであるとも言えるでしょう。
逆に男爵が金量の偏りを生み出してくれることをより重視して、男爵と屋敷とが揃わないリスクを軽減し、デッキをより回転させうるカードを初手購入する場合もあります。
銀貨を1枚購入していなかったとしても、男爵が銀貨2枚分以上の働きをしてくれるため、これを揃えやすくする余地が生まれるわけですね。
願いの井戸、倉庫等がこれに該当するでしょう。
男爵は、圧縮などとは対立する概念であると書きました。
本来、屋敷、銅貨などはデッキの回転を悪くし、コンボが成立する可能性を低下させうるものです。
より安定を取るため、圧縮を選んだ方が効率がよいサプライなども存在するでしょう。
購入権を得る目的等を考えないとして、圧縮してから男爵を足す、というのでは、結局銀貨を買っているのと大差ないということが考えられます。
強力な屋敷除去手段が存在するのならば、男爵を使用することが本当に効率がよいとは限らない場合も多いです。
逆に、祭壇、鍛造、過剰金量からの医者、等、一度男爵を経由してから圧縮手段を手に入れるようなサプライも考えられますね。
以上、男爵に基づいての説明でした。
このような初期資源有効利用型のカードには、他に銅細工師、会計所、薬師などが該当します。
別の見方をすれば、立て直し、香辛料商人、金貸し、引揚水夫、更には改築系等も当てはまっていくのかもしれません。
しかし、廃棄等が絡んでいることもありますが、初期資源として屋敷、銅貨が存在しているからこそ高いポテンシャルを持っているカード、という意味では上述の4カードほどには当てはまっていないのではないでしょうか。
引揚水夫、改築系などはもっと別の役割もありますし。
書きながら思いましたが、庭園、シルクロードなども当てはまっていると言っていいのかもしれないですね。
圧縮と対立する概念ですし…(?)
属州場におけるドローステロにおいても、銅貨は相対的に価値を上げますし…(??)
或いは、巾着切りなんかも、初期資源として銅貨があるからこそ価値があるカードですよね…(???)
考えはじめると、いろいろなカードにおいて、なんとでもいえそうな気がしてきました。
…話がそれましたが、屋敷銅貨が邪魔であるからこそ、それを廃棄しつつ利用する、という効果が出てくるのであって、屋敷銅貨そのものを利用する、という効果とは異なると考えられるため、廃棄が絡むカードはあくまでも廃棄であるとします。
更に脱線というか蛇足気味ですが、薬師については大量ドロー、大量回転をもたらすため、疑似圧縮的な捉え方もでき、少々性質を異にするカードだと言ってもいいでしょう。
ですが、薬師がつよいのはあくまでも初期デッキに銅貨が含まれている(金量を生み出すもとになっているカードを購入する手順がスキップされている)ためである点は共通ですね。
これらの初期資源有効利用型カード、男爵、銅細工師、会計所、薬師、は、有効に利用できる場面では圧倒的な金量ブーストや、手順スキップ等をもたらし得るカードです。
再三になりますが、これらのカードを利用する際の留意点として、圧縮とは対立した概念であるということがあります。
デッキの行き着く先を見据えた際に、これらのカードを利用することが本当に有効なのか、圧縮と同時に運用しようとしていないか、圧縮を用いた方がよいのではないか、等々の点を、考慮する必要があるでしょう。
…それでは、とりあえずこんなところで、かーたーがお送りいたしました!
(余談)
避難所場(男爵はしぬ)で、共同墓地を有効利用できる鍛冶屋、みたいな場合も初期資源の有効利用でしょうが、この場合も圧縮できるなら共同墓地を切ってしまってよい場合、ありますよね。
(角笛などを除き)性能自体は村に劣る共同墓地がつよい点は、購入する手順が1回スキップされている部分ですね。