限りある資源を大切に!人類は数多あれどかーたーはただひとつのみ…
唯一にして至高の存在、自立行動式不随意思考停止アルゴリズム内蔵人型肉塊バイオロイド試作零号ミニチュアサイズ、かーたーです。
ゴミ箱に捨てる前に一考する余地くらいはあるのではないでしょうか。
…さて、今日も今日とて過去へと遡り、ディジタルの蔵に眠るわたくしかーたーの思考と試行のログとブログとを世界へと散逸させていきましょう。
エントロピーの増大に逆らうには何かとカネがかかるのですね!金貨とか!白金貨とか!(名品とか!)
…今回は以前
こちらで取り上げたようなテーマで、購入が増えないにも関わらず、コンボを目指した方が強力である場合、を再度扱いたいと思います。
今回は強力なアタックを相手よりも高速で撃ちたい場合、を想定したデッキづくりです。
以下のようなサプライをテーマに考えていきたいと思います。
屋敷場、属州場。
「執事、漁村、鉄工所、記念碑、改築、偵察員、交易場、研究所、道化師、香具師。」
こちらのサプライは、わたくしかーたーが友人宅でニトロプラスカードマスターズ(ドミニオンの亜種のキャラドミニオン、収録カードと収録名と絵が異なるが、ルールは同じ。かわいいおんなのこがたくさんいます。)をプレイせさていただいていた時に出現したサプライです。
ランダムにカードを選び出していたところ、アタックといえばせいぜいが道化師程度(強力だが構築を著しく困難にする類のものではない)の、記念碑を並べるような平和そうな構築場が目の前に広がっていきましたが、最後に全てを吹き飛ばす存在、「香具師」の登場によってその幻想は脆くも崩れ去りました。
香具師は、強圧縮ですら対抗することは難しい、最強クラスの邪魔カード撒きです。
質の低いカード2枚を相手デッキに押し付けることは、単純に考えて執事の圧縮1回分の手損、研究所2枚分の手損となります。
香具師場では、互いのデッキが薄まり、ドローの質が低下し、デッキ構築が著しく困難となります。
庭園、会計所等別ルートからの解答が示されていない限り、(2人戦では)無視することは難しいですし、対抗することも難しいでしょう。
しかし、アタック効果自体は不確定です。手札に呪いのあるプレイヤーは、呪いを捨てることで1回防御可能となります。
また、香具師自身ドローを持たず、押し付ける枚数が多いため、互いのデッキが回転しなくなっていきます。
これらのことから、香具師は魔女のように呪いを早期に撒き切るようなカードではないです。
逆に、強力なアタックカードである香具師を毎ターンのように、或いは複数枚撃ちこむことで、相手のデッキはほぼ回転不可能で香具師を撃てず、こちらからだけ邪魔カードを押し付ける状態に持ち込むことができれば、一方的なゲーム展開を作り出すことができます。
その意味では、構築向きなアタックとも言えるでしょう。
今回のサプライは、2人戦ならば、荒れ場というよりは構築場に該当するのではないか、と考えました。
さて、それではどのような形で香具師を効率よく撃っていくのでしょうか。
(もっとも単純な手である香具師ステロ、香具師を2-3枚投入するのみの形を超えうるかどうかの検証は難しいですが…特に初手香具師-パスはアタックが1回多く速く使えますし…)
まず考えられることは、研究所による引き増しで、デッキを回転させて香具師を撃つことです。
しかしこれには大きな問題があります。
相手が香具師を無視しない限り、研究所は2枚取ってやっと相手の香具師のアタック1回分と相殺です。
邪魔カード撒きに対して単純なドローでは、ドローの質が低くなりすぎてしまいます。
そのままでは大量の購入権を無駄にすることになってしまい、研究所の代わりに香具師を買っていた方が多く使えていた、ということになります。
この場合は、初手から執事を取って強圧縮することが重要になります。
相方のカードとしては、鉄工所が無難な選択ですね。執事で圧縮しながらも、漁村、執事をはじめとしたコンボパーツを獲得できます。
相手が全力で香具師を目指してきた場合、特に、初手香具師だった場合等、悠長な感が否めませんが…
執事による圧縮は、次の周回のデッキに研究所2枚相当の改善をもたらします。
デッキ2周目の獲得目標は漁村1枚、できれば執事2枚目、というところでしょう。
邪魔カードを吐き切った後、研究所で引き増しながら漁村4枚程度から香具師を2枚撃ち(8金)し、相手が香具師を撃ってきた時のみ執事で圧縮する、という体制がとりあえずの目標ということになりそうです。
執事でしっかり圧縮できていれば、例えそれが香具師のアタックと相殺していたからといって、研究所が購入できさえすればデッキは着実に圧縮されています。構築序盤は特に、圧縮を選択することが重要でしょう。
実際のログ(記憶)に基づいて構築手順を考えていきましょう。
私は2人戦の先手番で、4金から引きました。
ここで考えなくてはならないことは、相手が初手5-2だった場合です。
この場合、執事の購入は必要として、折角取った執事が、香具師のアタックとイキナリ相殺されてしまいます。
更に鉄工所を取っていると、デッキが回転しない状態に陥ってしまう可能性があります。
そのため、一切の情報アドバンテージを得られない先手番4金でイキナリ鉄工所を取ってしまうのは、若干リスキーかなと考えてしまいました。
しかし、結局のところ鉄工所を購入します。
理由としては、それでも勝ちうると考えたこと(初手香具師側も結局執事圧縮が遅れるので相対的には同じかも)と、先手側は後手に3ターン目に香具師を引かれない限り、リシャッフル前にアタックが入らないので、執事圧縮のメリットを受けられる、ということ、この2点です。(感覚によるところも大きいですが…)
結局初手は2人とも
執事-鉄工所でした。
3ターン目は互いに執事で屋敷と銅貨を破棄してパス。
4ターン目、鉄工所(と屋敷)が沈んで素の4金を引きました。
ここで、素直に漁村買いは、相手が鉄工所沈んでなかった場合に、単純に下位互換手となりそうです。(鉄工所引けば漁村-執事等を選択可能)
4金であるため選択肢があります。
執事2枚目の選択は、単純に執事2枚が被らなかった時強いです。ただ、被ったときの見返りがありません。
デッキの中に漁村が1枚も入っていない状態でこれはリスキーかなとも思われます。(負けそうだからリスキーな手を取る、というのはアリですが)
ここで、執事による圧縮が入っていると、デッキ3周目の底は1枚です。つまり、キーとなるカードが沈む確率はあまり高くない、と考えてよいでしょう。
更に、デッキ2周目の底の鉄工所-屋敷までが確定しています。
わたくしがここで選択したのは
改築購入です。
執事と改築がバラけた場合、最も邪魔な屋敷の廃棄に併せて、屋敷→漁村等のコンボパーツの獲得が期待されます。
被ってしまった場合、鉄工所による執事獲得と、いずれかのハンドで引いた3金(屋敷が2枚しかないので絶対に1回は引く)の漁村購入にあわせて、執事→香具師の改築が選択できます。
「鉄工所、改築、銅貨×3」を引く未来は回避されています。
唯一、引いてしまったら死んでしまうのが6ターン目「改築、銅貨×4」ですね。
執事で屋敷が2枚切れていたら選択しない方がよかったでしょう。
それ以降も、漁村が4枚程度しかいらないため、そのうち不要になる鉄工所を研究所にしたり、体勢が整うまでは過剰に取ることになる執事を研究所や香具師にしたり、と、そのうち入り用になるカードです。
リスクが少ないならば、ここで取ってしまうのではないか、と考えました。
…ちょっと正解なのか、分からないですけど…ただ、香具師を早めに獲得できるのも重要ですしね。
結局のところ、執事を改築するパターンを引きました。
この場合、執事圧縮が入らないことは弱いんですよね。
次の周回はアクション数が1足りないので、改築腐ってしまう可能性高いですし。
色々書きましたが、本当に有効なのかわからないです。ただ、そのままではジリ貧で負けてしまうかもと考えると、リスクが大きすぎないのでアリなんじゃないかなとは思います。
さて、香具師を先に手に入れたのですが、なんと2回目と3回目のアタックを呪い捨てで防がれ、こちらが先に2回目のアタックを通されるまでありました。
プレイ中はまずいなぁ…と思っていました。
このゲームはつまるところ勝ったのですが、構築特化したとはいえ中盤のアタック2回連続防御で勝てていることにイマイチ得心が行かなかったです。
でも、考えてみると、香具師のアタックを防御したところで、確実に呪いがデッキに残るんですよね。
特に、執事圧縮をしようとしても、ハンドアドバンテージを失う上に、執事と呪いが分かれてしまうような場合が考えられます。
単純な撒き合いでは損ですが、圧縮しようと考えている場合には、呪いを撒いているのとあまり変わらないのかもしれないな、と思いました。
…こんなところで、リアルヤッシーがかーたーの提供でした!ごきげんよう!