油断すれば風邪を引きそうな季節になってまいりました。一寸の虫にも五分の魂、かーたーです。吹けば飛ぶ存在なんですね。
…さて、今日は交易場のような手札を3枚制約するカードを、通常よりも効果的に使えるサプライを考えたいと思います。
交易場は、単純に考えて屋敷2枚を銀貨に変えてくれる、という1枚圧縮かつ2金量増加カードで、屋敷1枚でも切れていれば手札内で1金量増加しています。
また、呪い撒きに対する対抗カードとして強力である、というのも大きな特徴です。
効果としては単純に強いです。
主な役割は屋敷を飛ばすことですので、銅貨2枚を銀貨にしている段階では手札で呪い程度の役割しかこなしていませんが、既に屋敷を無くしていることで、十分に仕事をこなしていると言っても差し支えないでしょう。
銅貨をなくして銀貨が増えている、というのもデッキ状態としてはよくなっていますし。
ただし、手札の中で呪い程度の役割しかこなさない、というのが終盤に問題で、このカード自体は属州を買う手助けにはなりません。
それを補って余りあるだけの銅貨を排除できていればまだ話は別なのですが…
問題は手札が5枚しかない中の、交易場含めて3枚もの手札を制約してしまっていることです。
これでは、銅貨をコンスタントに2枚ずつ落とすことは難しい場合が多いです。
銀貨1枚と銅貨1枚とを落として銀貨に、という使い方ですと、銀貨が増えておらず、デッキ状態が改善しているとは言いにくいでしょう。
そのターンの金量も制約してしまっているので、属州買う段階で8金→7金等の状態で交易場が使うに使えず、というパターンも多いでしょう。
基本的に1枚で回すカードですので、最後の1枚の屋敷が切れず、というパターンも十分に考えられますね。
交易場ステロでも14ターン24点程度は狙えますが、鍛冶屋ステロには劣る点数となってしまいます(屋敷破棄分で鍛冶屋ステロに劣る程度、礼拝堂ステロ程度)。例外として、初手交易場-パスは、屋敷を切れる確率、チャンスが多いため、より優れています。
似たようなカードに再建がありますね。
再建も手札を3枚制約する圧縮カードであり、またそのターンの金量こそ期待できませんが、屋敷を銀貨に置き換えるカードであり、また交易場よりも早いタイミングから屋敷破棄を進められます。
銅貨の破棄速度が2枚と優れている反面、金量自体は低下してしまいますし、手札制約の都合上終盤は交易場以上に腐る確率の高いカードとなっています。
執事も手札3枚制約の圧縮カードですが、執事は屋敷を排除した後は2金または2ドローで使用することができるため、ステロにおいてもその役割をスムーズに切り替えられる、強力なカードとなっています。
さてさて、ここで、中終盤に手札の中で腐りがちな、手札3枚制約系の圧縮カードについて、これをより効果的に使える場合を考えたいと思います。
端的に言って、手札を増やせる場で、これらのカードはより効力を発揮します。
村鍛冶屋引き切りの場合もそうなのですが、今回は研究所の方に注目したいと思います。
交易場と研究所を組ませる場合、初手銀貨-銀貨から2周目に交易場を優先し、以降5金以上出るたびに研究所を購入していきます。金貨よりも研究所優先です。
交易場は積極的に銅貨を潰していきます。デッキの総金量が8金になるところまで銀貨を減らしてしまってもいいかもしれません。
研究所で手札を増やし、デッキを回転させることにより、交易場を何度も使え、最も邪魔な屋敷を早期に排除できる可能性が高まります。交易場を使うことは1枚圧縮であり、これはデッキの次の周回でタダで研究所を1枚使っていることと同様です。
先程14ターン24点程度と書いた交易場ステロですが、交易場研究所は14ターン30点程度の成績となることが多いようです。
ここで、更にカードを加え、以下のような組み合わせをテーマに考えてみましょう。(サプライ、と書くほど制約していないので)
屋敷場、属州場。
「地下貯蔵庫(岐路)、香辛料商人、交易場、研究所。」
このサプライでは初手「香辛料商人-銀貨」から、14ターン属州6枚狙えるポテンシャルのあるデッキを作れます。
ただし、この初手でデッキ2周目の5金率は、銀貨-銀貨に劣る75%程度です。
もしも4金-4金であることが分かった場合には、2枚目の香辛料商人を買い足すことで、デッキ状態を立て直すことができます。
これは、不必要になった香辛料商人を、後から交易場で畳んでしまえるため、デッキを高速で回転させることで、交易場を取り遅れた分を取り戻すことができるためです(ただし、その分研究所の枚数が減ってしまいますし、14ターン6枚は難しくなります)。
ここで銀貨2枚の購入は、デッキをより分厚くしてしまい、デッキ3周目に購入した交易場を使える回数が大幅に少なくなってしまいます。
実は、この組み合わせは、もともとは2人戦の鉄工所、隠遁者による公領公爵が含まれてたサプライに共存しており、それに対抗しうると考えて試してみたものでした。
結果は属州8枚までに2事故程度で済んだことも手伝って、1枚差で公領公爵に対して勝利となりました。(もっとも、1回の勝ち負けだけでより優れた戦略であると判断はできかねますが、十分に対抗しうると考えてもいいでしょう)。
これを成しうる上で重要な役割を担っているカードは地下貯蔵庫です。
地下貯蔵庫はデッキが弱って4金以下を引いたターンに購入してもよいですし、順調に成長させたデッキで10金2購入出せるタイミングがあって、研究所の枚数が十分である場合に属州-地下貯蔵庫、と購入できる場合があります(相対速度等から安定を取りたい場合は、研究所2枚の方がよいでしょう)。
また中盤に4金以下を引いてしまった時に取っておくことで、デッキ調整をしつつ交易場をより早く使える可能性を高めてくれます。
ただし、地下貯蔵庫はあくまでも手札を減らすカードですので、研究所があまり取れておらず、屋敷もまだ残っている状態で交易場も含まれているデッキ、という状態で投入してしまうと、更に5金が出にくくなってしまう、という点には注意が必要です。
幾ら交易場を何度も使いたいとはいっても、5金が出ないのでは本末転倒です。
地下貯蔵庫自体は生産力がありませんので、不必要なタイミングでは銀貨かパスを選択するのも重要です。
今回はこんなところでお別れといたしましょうか。最初から最後までかーたーでした!